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2007年 05月 21日
文章を書いたりするには気持ちと事柄の整理がつかず、メールの返事も滞りがちです。
金曜日、サッカーに全然興味がないはずの友だちが、半ば世間の騒ぎに煽られつつ、初めてtotoを買ったとか。私が仕事で深く関わっているチームの勝ちに印を付けて買った(ということはウワサの“BIG”ではないな)と知らせてきたけど、少々返事に困る結果ですな。 いや私自身は、それぞれの勝敗に一喜一憂しているってわけじゃないんですけどね。この友人のほかにも、いろいろな相手の立場や状況によって、みんなに適切な言葉をかけてやらねば、と思い過ぎて、ここ数日はその相手も多いので、ちょっと億劫になっているのかもしれないです。もともとマメな性格じゃないもんで。 思い出すのは今季開幕前のこと。なのはな色のチームでは昨年までキャプテンを務めていた選手が移籍して、あとがまが誰になるのかまったく見通しが立っていなかったとき、小兵Hくんにその気はないのかと尋ねたら、「できれば、自分のプレー以外のことまで背負いたくはないなぁ」と言っていました。確かに、きみは背負わなくてもいいことまで背負い込みそうだよねと思って、それ以上何も言いませんでした。どこぞのビッグクラブのキャプテンみたいに「コイントスをするだけでしょ」なんて気楽にやれない。やるとなったら100%以上の力を注ぐ性分なのはわかってますから。 だから土曜日の試合、開始早々に年下のキャプテンが負傷で退いたのを受けて、後半のピッチにキャプテンマークを巻いて現れたとき、ちょっとだけ悪い予感が走った。それは、前半で3点のビハインドを負う展開になったからだけではありませんでした。「無茶しなければいいな」と思い、実際、かなりムキになっているようだとその動き出しにハラハラしていたら、あの激突。試合後に連写で撮っていたというカメラマンに瞬間のデジ画像を見せてもらったら、相手DFの額からほお骨のあたりが後頭部の下のほうに当たる形で、Hくんの首が不自然に曲がっていて、パソコンの画面を覗き込んでいた全員が「うわぁ」と叫んだぐらい、ショッキングな絵でした。本当に脳しんとうだけで済み、頸椎を痛めたりしなかったのなら御の字だと思えるぐらいです。 このチームには、自分が頑張るだけでなく周りにも頑張らせることができるリーダーが不在なんですよね。現キャプテンも与えられた戦術を、まず自分ががむしゃらにやって見せることで精一杯だし。もちろん仲間に声をかけて励ましたりはしてるでしょうけど、具体的に何をどうするかを決定し、それぞれの場面できっぱりと指示を出したり、力を出し切っていない選手を叱ったりして、全員の意識を束ねるところまでは行ってないような。そういう意味では新潟に行った選手の移籍がダメージになってるかな。 キャプテンに限らず、失点が減らないバックラインの選手たち一人ひとりにやや突っ込んだ説明を求めているものの、何をどう修正するつもりなのか、まるで要領を得ません。選手が言葉にできないだけなのか、私の理解力が足りないのか、そのへんは微妙ですし、たぶん彼らもイメージとしては「こんなふうにやれば…」というのはあると思うんですけど。 攻撃に意識が行っているときにポロッとあっけなく失点することが多すぎる、リスクマネージメントができていない、ということは本人たちも自覚しています。「みんなが上がっちゃってて、ボールを取られたときに、“あれ、なんでここが空いているんだ”って感じになってる」と話すIくんに「試合中のコミュニケーションが足りないのか」と尋ねると、そうではないと言うんです。「コミュニケーションで解決できるところもあるかもしれないけど、それよりもっとチーム全体としてやっていかないと」…っていうのは、つまりどうしようということなのか。 そもそも決まり事が確立できていない、コミュニケーション以前だという印象が強いんですけど、そういう部分について、監督からは何もアドバイスがないらしい。「この場合はこうしたらもっとうまくいくはずだ」という指摘がないから、一人ひとりが暗中模索を続けていていまだに噛み合わない。従順な選手たちが監督の理想とするサッカーを実現しようと必死なところへ水を差すようですけど、細かい部分で具体的かつ明確な方策を持たない理想は、どこまで追いかけたって「机上の空論」「絵に描いた餅」です。 代表DFのMくんが「自分たちのサッカーを疑ってはいけない。結果が出てないので自信を持つことは難しいけど、下を向いたらダメだ」と話していたけど、そう自分に言い聞かせなければならないぐらい、いまやってることに対して不信感が湧いていて、がまんの限界に近づいていいるのではないかと想像しています。 彼らがやろうとしているサッカーが間違っていると言うつもりはないんです。でも「このままの求め方では結果が出ない」という疑いは、むしろ持たなければいけないと思います。もう12節が終わりました。ハッキリ言って、このままではダメです。シュートの精度が上がればとか、運がよければとか言っていられる段階ではない。でも焦っていいこともない。もっと具体的に、いま自分たちが持っている力で確実に結果を出す方法を取らなければなりません。 大型連休中の連戦時、「フィニッシュの精度が…」と話すHくんたちに、しつこく「その前の段階とか、組み立てに改善の余地があるんじゃないのか」と突っ込んでいたのもそのひとつです。シュートの本数は打ってるけど、かなり無理なものも多い。5月7日付けのエントリでも書きましたけど、それは彼らにとって本物の“決定機”じゃない。「チャンスは作っているのにシュートが決まらない」という見方を一旦横においたほうがいいです。 前節のアウェー戦で、フリーで呼んでも自分のところにボールが来ないと言っていたボランチくんも「なぜもらえないのか」を真摯に反省しないといけないはずなのに、まだわかってない。きみがいるところ、パスを出すところは、いつもまったく効果的じゃない。もっと言うなら、全然勝負してないってことだよ。…それも監督が言わないからわからないか。 …またエンドレスな文章になってきたので、ここで強制終了。とにかくひとこと言いたいのは「あの監督は現在、諸事情から、何が何でも勝ちたいなんて思ってない。だからその指導におとなしく従っているだけでは勝てないよ」ってこと。本気で勝ちたいなら、部分的には反旗を翻さないとね。 あ、「悲喜こもごも」の「喜」はMeine Mannschaft、VfBのMeisterschale 獲得です。Jの赤いチームのほうは、黄色のスタジアムに14:00前についたので、控え室のテレビで観ましたが、結果はともかくフラストレーションがたまる内容に怒ってました。ジャーナリストのO氏と文句言いっぱなし。この週末は体が二つどころじゃなく複数ほしかった。夕べ、思い切って栓を抜いたドイツ産のゼクト(スパークリングワインというのか、日本では?)は間違いなく美味ではありましたが、少々複雑な味がしました。
by spielfeld
| 2007-05-21 02:32
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